コロナ危機で生まれた美しい音楽: Yoshiki・Bono・will.i.am・Jennifer Hudson : #SING4LIFE.

U2のボノ、will.i.am、Jennifer Hudson、そしてX JAPANのYoshikiで奏でる「#SING4LIFE」

U2のボノ、will.i.am、Jennifer Hudson、そしてX JAPANのYoshiki。4人のアーティストが作った「#SING4LIFE」の動画が、Youtube上で2020年3月24日に公開された。この楽曲は、生み出された経緯やコラボレーションの手法などが特殊なことも話題となっている。

この曲がどのように生まれ、作られたか

「#SING4LIFE」は、世界中でコロナが蔓延している2020年3月の最中に発表された。イタリアの人々がバルコニーで歌を歌い、互いに励まし合う姿がニュースやSNSで報道されていたのもこの頃。そんなイタリア人達に感動し、インスピレーションを得て、Bonoさんは「#SING4LIFE」を作曲したのだそう。

そしてコロナに打ち勝つために、Bonoさんは友人のWill.i.amさんに参加をオファー。そして共通の友人であるYOSHIKIさんにピアノを弾いてもらい、Jenniferさんもこの曲に参加したのだとか。こうして、同じ哲学を持つ4人による夢のコラボレーションが実現した。コロナ禍のため、レコーディングで4人が物理的に会うことはなく、100%インターネットを介したコミュニケーションによって曲が作られた。

直面している問題に対する当事者意識とリアリティ

この曲は、私たちの心に深く訴えかけてくるものがある。悲観的に傾いているからなのか、終わりの見えない現実に打ちのめされているからなのか、曲から伝わってくる切なさが痺れる。その一方で、自分たちの現実に対する当事者意識もあり、それに向き合い、助け合い、乗り越えていかなければならないことにも気づかされる。過去にも平和や地球問題を歌った美しく素晴らしい曲はたくさん発表されているが、「#SING4LIFE」はより当事者意識を強く感じる曲に仕上がっているのではないだろうか。

それは「#SING4LIFE」が、誰も逃れられず、誰もが等しく影響を受け、制限されている状況下で生み出されたからなのかもしれない。2020年5月1日現在、ほとんどの人々が、まだ自由に外出することができない状況である。

Yoshikiさんの優しいピアノは様々な音楽と混ざり合い、溶け合っていく

Yoshikiさんのピアノは優しい音色で、3人の声を優しく包み込む。前述したように、この曲には悲しさや緊迫感のある現実が詰め込まれているのだが、ピアノがそれに希望に満ちたメロディを添える。Yoshikiさんの柔らかくも強い音色は、家で落ち込んでいる暇はない、明るい未来に向かって前進するためにやるべきことはたくさんある、ということを教えてくれる。

(Writer:加藤)